本日は、ギタリスト 小畑 和彦さんと噺家 柳家 小きんさんの二人会を開催いたしました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます。

日本のトップギタリストとして現在も活躍中の小畑 和彦さんは、一方で噺家「六弦亭 音生」の名でライヴハウスで落語をなさいます。そんな多才な小畑さんと、柳家 小きんさんとのお二人で創られる二人会。

まずは小畑さんのギターソロライヴで開演いたしました。

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ジャズのスタンダードナンバーやポップスの名曲、そして小畑さんのオリジナル曲などを、ギター一本で実に豊かな音色で聴かせてくださいました。

そして、柳家 小きんさんが高座に上られ、小きんさんの落語に小畑さんがギターで即興で効果音を入れるジョイント・パフォーマンスをしてくださいました。

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演目は、この季節にふさわしい怪談話「もう半分」。
枕でご紹介くださいましたが、江戸落語の怪談は「おばけの怖さ」ではなく「人間の怖さ」が根幹となっているそうで、だからこそ怖さが身につまってきます。
通常ですと、怪談の後はカッポレなどを踊って、お客様を決して怖い気持ちのまま帰さないのだそうですが、当店のレイアウトの都合上、怖い気持ちは第二部の落語で解消していただくことに。

中入りの後は、小畑 和彦改め六弦亭 音生さんと柳家 小きんさんの落語二人会。
先ずは音生さんが高座に上がり一席。
演目は「はてなの茶碗」。

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なんてことない茶屋の湯飲み茶碗を、椀物の名目利きが首を傾ぎながらしきりに見入っていたのが事の始まり。
骨董の値打ちはないものの、どこにも傷や穴もないのに水が漏るのがなんとも不思議な茶碗。
それが高貴な方に知れ、話題になり、いつしか千両の値打ちものに・・・。
借金のために江戸から京に逃れてきた八っつぁんの行動が面白い一席です。

続いて小きんさんが高座に上られて一席。
演目は「試し酒

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大酒飲みの男がおり、「おそらく五升は一度に飲めるだろう。」と話を聞き、「それは嘘であろう。ならば実際にやってもらおう。」と賭けて、件の男に五升の酒を飲ませる話。
一升が入る杯で酒を飲み干すところは、酒の匂いが漂ってきて観ているこちらもお酒に酔いそうになりました。

来場くださいました皆さま、いかがでしたでしょうか?
皆さまに取りましても楽しいひとときでありましたならば、幸甚に存じます。

♪♪♪♪♪♪♪♪ 本日の演目 ♪♪♪♪♪♪♪♪
<第一部>
・ギターソロ
1. All The Things You Are
2. Both Side Now ~ Scarborough Fair ~ Fire Dance
3. スンダランド
4. パリの散歩道
・落語 「もう半分」

<第二部>
六弦亭 音生 「はてなの茶碗」
柳家 小きん 「試し酒」