11月17日はリヴィングルームのような木質空間、ガレリア カフェ ユーで行う、第一線で活躍されているミュージシャンによります生演奏エンターテインメント「Tuesday Night Live」を開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

本日出演くださいましたのは、フルート奏者の 酒井 麻生代さん とピアニストの 大森 聖子さんによりますデュオ・ユニット「La Dew」です。

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今回の生演奏のオープニングから2曲はポーランドのピアニストの曲。
子守唄を歌うような優しい音色、響きで幕が上がりました。

そして2ndセットのオープニングは、大森さんのオリジナル曲で、ラプソディーのように曲調が展開していく「組曲」。
そして、時正しく11月の風景が好きで曲にした大森さんのオリジナル曲「プリズム」、そして、都心の樹木も色付き始めたこの季節にぴったりの唱歌「紅葉(もみじ)」を大森さんのアレンジしたバージョンで、とこの季節にぴったりな情緒溢れる選曲と演奏で組み立ててくださいました。


世界中でみんなが経験したロングバケーション。
その期間の行動、それに伴う感情から、あらたに曲が生まれたり、または「演奏したい」というより一層の氣持ちになったことなどを、おふたりのガールズトークのようなMCでの紹介とともに、演奏くださいました。

元々は、女性らしい強さに憧れて大森さんが創られた曲「エリザベス」。
ロングバケーション以降の時代においては、さらに「芯の強さ」の大切さを感じるようになったとお話くださいました。
そういえば、ロングバケーション中は、世界ではたくさんの女性の国の指導者が活躍されていましたね。

酒井さんのオリジナル曲「Bolo de Chocolate」は、ポルトガル語で“チョコレートケーキ”のこと。
ウチで過ごそう期間中には、ふだんなかなかできない料理にチャレンジする方もたくさんいらっしゃいました。
酒井さんも、ご自身が好きなチョコレートのケーキを焼いてみたところ、部屋中にチョコレートの香りが満ちてしあわせな気分になって、ケーキが焼きあがる前にこの曲が出来上がったそうです。

酒井さんのオリジナル曲「Sinto Saudade de Você」は、この夏、いつも行っている帰省を自粛した時に生まれた曲。
“サウダージ”はアフリカからブラジルに連れてこられた方が、「故郷であるアフリカに帰りたくても帰れない」という氣持ちに起因する独特な感情を表す言葉。
サウダージなんてもうたくさん!!といった氣持ちが込められた曲です。

2ndセットラストは大森さんのオリジナル曲「Cotidiano」。
ポルトガル語で意味は“日常”。
いままで日常として行ってきたことがままならなくなった期間、その余波。
ありふれたことが、とても大切だったことに気付いた感情が曲となった作品です。
オリジナルはボッサ調なのだそうですが、この日は4ビートバージョンで演奏となりました。

アンコールは酒井さんのオリジナル曲「春待つ君」。
この曲はなんと、一年前の同じ日にできた曲。
この曲は、酒井さんの暮らしている部屋の窓から見える落葉樹からインスパイアされた曲。
この日の生演奏のために曲選びをしている時に気付いて、改めて、窓の外を見たら、去年と同じように落葉樹が春待ちのための準備を始めていたそうです。

ロングバケーション以降、人の暮らしは影響を受けている部分もあるけれど、自然は変わることなく営みを続けている。
そんな想いがさらに乗っての演奏となりました。


曲作り、選曲の感性と表現の感性が随所に表れる「La Dew」の生演奏。
今回もさまざまな感性の結晶を聴かせてくださいました。

本日も、来場くださいました皆さまにとともに、余韻までも愉しませてくれるジャズのひとときをご一緒できて嬉しいです♪
ありがとうございます♪   

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st Set>
1. Kolysanka
2. Ja Nie Chce Spac
3. エリザベス (大森聖子さんオリジナル曲)
4. I Got It Bad
5. Bolo de Chocolate (酒井麻生代さんオリジナル曲)
 
<2nd Set>
1. 組曲 (大森聖子さんオリジナル曲)
2. プリズム (大森聖子さんオリジナル曲)
3. 紅葉(もみじ)
4. Sinto Saudade de Você (酒井麻生代さんオリジナル曲)
5. Cotidiano (大森聖子さんオリジナル曲)

<Extra>
春待つ君 (酒井麻生代さんオリジナル曲)