U_U 's blog

東京都文京区小日向のGalleria Caffe U_U(ユー)の日々を綴るblogです

【Salone Report】 Wine Lovers Club 2023.2.17

2月17日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

2021年1月より、「イタリア」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。

アルプス山脈の南側から地中海に張り出した細長い地形のイタリアは、温暖で日照にも恵まれ、ブドウ栽培に適した環境であるため、国土のほとんどの地域で昔からワインが造られてきました
イタリアワインの魅力はなんと言ってもその多様性500種を超えると言われる土着品種に特化したり、国際品種を上手に取り入れながら、多様な気候と相まって土地の個性を表現したワインが生み出されています。

イタリアワイン産地を巡る旅の20回目は19箇所目の「シチリア州」のワインを取り上げました。

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シチリア州の中心であるシチリア島は、イタリア半島の西南端、イタリア半島の先端カラブリア州の南西の、イオニア海に浮かぶ地中海最大の島です。またシチリア州にはシチリア島の他にも、エオリエ諸島やエガディ諸島など多くの島が含まれていて、州としてもイタリア最大の州です。州都は島北部の港湾都市パレルモです。

名作映画「ニュー・シネマ・パラダイス」や「ゴッドファーザー」シリーズのロケ地として知られるイタリア・シチリア島。どこかノスタルジックで美しい風景が魅力のシチリア島は、地中海最大の島です。
映画の物語を盛り上げる美しい海辺や山々の風景、レトロな街並み。実際に訪れる人々を優雅な気分にさせます。

 シチリアというと海を思い浮かべるかもしれませんが、実は山も多く、北部のシチリア・アペニン山脈にはペロリターニ山塊、ネブロディ山塊、マドニエ山塊、そして東部には積雪が見られる程寒冷な島のシンボルのエトナ火山(3323m)があります。緑の山や平地は少なく、岩石が露出した荒々しい丘陵地帯が多い凸凹した地形になっています。

シチリア島は「大きな島」というより「小さな大陸」と言われていて、広大な土地には複雑な地形と気候を有しています。
 特にシラクーサ、アグリジェント、メンフィなどの島の南部は、アフリカ大陸北部に位置しているチュニジアの首都・チュニスに近く、シロッコと呼ばれるアフリカから吹いてくる南風が熱気とサハラ砂漠の砂を運んでくるため、想像しづらいかもしれませんが、実はかなりアフリカに似た気候風土となっています。

シチリアの夏は暑く、冬は温暖でよく乾燥しており、ワインに適した地中海気候です。土壌もワイン栽培に適している石灰土壌や鉄分を含んだ赤い土壌、火山性土壌など多岐にわたっており、また内陸部は夜の温度がかなり下がる産地も多いなど、恵まれたテロワールとなっています。
 海抜レベルの畑から、標高1,200mの畑まであり、土壌も真っ白い石灰土壌、鉄分を含んだ赤い土壌、火山性土壌など多様。そしてアフリカに近い温暖な気候の産地から、アルプスに近い気候のエトナまで、気候も様々。さらには収穫も7月後半から11月半ばと3か月半にも及ぶなど、多様なテロワールが混在しているので、「シチリアワイン」と一言で捉えることはとてもできません

シチリアは地中海の中央に位置していることから戦略的に重要で、地中海を支配しようとする国々がこぞってシチリア島を占拠するなど、古代から様々な文明の十字路として歴史的に多くの文明が行き交う土地でした。
 紀元前10世紀頃フィニキア人が住み着いたのを皮切りに、紀元前8世紀にはギリシャ人がこの島に植民し、カルタゴ、ローマ、ゲルマン、ビザンチン、イスラム、ノルマン、フランス、スペイン、イタリア王国と、様々な支配者がこの島を治めたことから、様々な人種と文化がこの島を舞台にして衝突し混合し、覇権を争った歴史を持ちます。それ故、シチリアの歴史と文化の複雑さは、想像を絶するものがあります。様々な文化が混然として残されているのはそのためで、また古代ギリシャやローマの神殿が良く保存されていることから観光地としても人気が高い場所となっています。

 ワインにおいても、ほとんどの品種がシチリアの土地を通過しているという説があるほどです。中東原産のヴィティス・ヴィニフェラ種(カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネなど)がギリシャを経てシチリアに到達。その後、古代ローマ帝国が拡大していくにつれて北上していったと考えられています。

夏にはサハラ砂漠からの熱風で高温になることも多いが、総体的に、気候に恵まれていたことから、紀元前7世紀の絵画や文献にワイン造りが記されているほどに古くからブドウ栽培が行われた、イタリアでも最も古いワイン産地です。

古代ギリシャ時代に、シチリアを経由してヨーロッパ各地にワイン用ブドウの殆どの品種が現存しているため、シチリアはイタリアの中でも群を抜いて多い「固有品種の宝庫」と呼ばれています。


今回はシチリア州のワインの1回目として、シチリアの代表的な固有品種のワインを3種類取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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【Live Report】 Tuesday Night Live 2023.2.14 飯嶋 ももこ(vo.)& 鈴木 直人(gt.)

2月14日はリヴィングルームのような木質空間、ガレリア カフェ ユーで行う、第一線で活躍されているミュージシャンによります生演奏エンターテインメント「Tuesday Night Live」を、開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

本日出演くださいましたのは、ヴォーカリストの 飯嶋 ももこ さんとギタリストの 鈴木 直人さんです。

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お客さまとの交流からレパートリーの出会いをいただく
そんなトークとともに、前回歌われたイギリス児童文学を題材にしたディズニー映画の主題歌から、この日はライヴが始まりました。

この日はヴァレンタインディー。
ということもあって、「好きで好きでたまらない」という意味の英語ならではの表現をタイトルとするジャズの曲、さらにはロック、ポップス、ブラック・コンテンポラリー・ミュージックのミュージシャンの「愛について歌った歌」が演奏されました。

2ndセットのスタートは、ジャズの巨匠のビバップ曲を、ギターとのスキャットセッションも織り交ぜながらの演奏。

そこからは、ポップス、アダルト・オリエンテッド・ロック、ブラック・コンテンポラリー・ミュージック、さらには元々はカントリーシンガーの曲と、多彩な「良い音楽」の演奏。

そして、飯嶋さんが、鈴木 直人さんとの共演の時しか歌わないという「Purple Rain」も、この日も演奏されました。


言葉一つ一つ、その意味も含めて歌う飯嶋さんの歌声。
バラードではやさしく包容力のある響きで、グルーヴを前面に押し出した曲ではクールと熱さのバランスがすばらしく、そしてロックではエッジが効いた表現やロックならではのウィープサウンドがさらにパワフルに表現される鈴木 直人さんのギターサウンド。
歌ごとに披露されるさまざまな経験談のトークで場を和ませながら、この日も、ステキ&カッコいいサウンド満載のライブでした。


本日も、来場くださいました皆さまにとともに、愉しいトークと痺れる歌と演奏三昧のひとときをご一緒できて嬉しいです♪ありがとうございます♪ 

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st Set>
1. Alice In Wonderland
2. Love You Madly
3. I've Got You Under My Skin
4. Fragile
5. Close To You
6. For Your Love

<2nd Set>
1. Boplicity
2. True Colors
3. Open Arms
4. I Will Always Love You
5. I Can't Make You Love Me
6. Purple Rain
 
<Extra>
Skindo-Le-Le

【Salone Report】2023.2.12 創作和菓子体験ワークショップ

2月12日は、日本の伝統文化美「和菓子」に 洋のエッセンスをプラスして、デザイン・味ともにオリジナル性を大切にした、創作和菓子作りをする和菓子セラピスト小林 桂子 先生をお招きしての体験ワークショップを開催いたしました。
参加くださいましたみなさま、ありがとうございます。

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和菓子のひとつ「 練り切り 」を用いての創作和菓子。
今回も「色付け」から想像力を発揮するスタイルで、先生が用意くださった「ヴァレンタインデザイン」の練り切り3種から2種類を創るワークショップでした。

用意された3つのデザインは、
2つのしずく型を合わせてハートにするデザイン。
包餡生地を水玉模様にしたデザイン。
包餡した練り切りをハートの形に成型するデザイン。

同じ素材、同じ課題であっても、創る人の「創りたいカタチ」に創る。
そんな小林 桂子先生の創作和菓子体験ワークショップの特徴の真骨頂が発揮されるワークショップ。

今回もみなさんそれぞれ世界にひとつだけの練り切りを創られてました。


ワークショップのあとは、小林 桂子先生お手製のスペシャル餡を使った練り切りをいただきながら、座談も花咲きました。

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創作和菓子体験ワークショップ、
次回は5月14日に開催いたします。

【Live Report】 Afternoon Tea Live 2023.2.11 『Apricots』  古山 クリス(vo.)& 佐久間 優子(pf.)

2月11日は、祝日の午後に、スイーツとドリンクとともに、第一線で活躍されているミュージシャンによります生演奏をお楽しみいただく「アフタヌーンティーライヴ」を開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

本日出演くださいましたのは、ヴォーカリストの古山 クリスさんとピアニストの 佐久間 優子さんです。

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アメリカ映画、とくにミュージカル映画と出会って、映画に出てくるアメリカンポップスやロック、ジャズスタンダードなどの歌に魅了され、歌い始めた古山 クリスさん。
そして、そのヴォーカルを、ダンスのリードのように華麗に導く佐久間 優子さんのピアノ。
この日は、デュオのユニット名が『Apricots』と新たに決まってのライヴとなりました。

元気が出る明るい色調が粒々っとならぶ、
そんな「アプリコット」のように、今回もハッピーでダンサンブルな曲が演奏されました。

前日の雪もどこえやら、春のような陽気となったこの日。
外は冬なのに、恋をして、自分はまるで春のよう
という内容のジャズ「It Might As Well Be Spring」や、古山さんが「冬になると歌いたくなる」というミュージカルの劇中歌もセレクトされました。

古山さんの英語歌詞での作詞作曲のオリジナル曲も『Apricots』のライヴの魅力。
今回は、ステキな作品を残してこの世を去った方へのリスペクトとその作品を伝え続ける気持ちを曲にした「Your Light」と、新作でかつ初のブルース曲、みんな何かしら傷ついているのだからお互いやさしくしましょうという内容の「Be Kind」を、演奏くださいました。

そして、ライヴの終盤に向けては、ビタミンカラーならぬビタミンサウンドのような明るく愉しく踊りたくなるようなスウィングのオンパレードでした。


本日も、来場くださいました皆さまにとともに、ダンスを踊るかのような歌とピアノのジャズ演奏のひとときをご一緒できまして嬉しいです♪
ありがとうございます♪   

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<Primera etapa>
1. The Very Thought Of You
2. Orange Colored Sky
3. Over The Rainbow
4. Exactly Like You
5. Your Light(古山クリスさんオリジナル曲)
6. It Might As Well Be Spring
7. Almost Like Being In Love
 
<Segunda etapa>
1. Wouldn't It Be Loverly
2. You And The Night And The Music
3. I Won't Dance
4. Be Kind (古山クリスさんオリジナル曲)
5. Day In, Day Out
6. Love Me Or Leave Me
7. Look For The Silver Lining

<Extra>
It's Only A Paper Moon

【Live Report】 Tuesday Night Live 2023.2.7 山口 廣和(gt.)

2月7日はリヴィングルームのような木質空間、ガレリア カフェ ユーで行う、第一線で活躍されているミュージシャンによります生演奏エンターテインメント「Tuesday Night Live」を開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

本日出演くださいましたのは、ギタリストの 山口 廣和 さんです。

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世界中で奏でられているギター、そしてそのルーツであり、派生した楽器。
そんな多様性を取り入れてひとつに融合するギターサウンドを奏でる山口 廣和さん。
“ソロ演奏”は、そんなギタースタイルのサウンドと音楽の探究者である山口 廣和さんの魅力をストレートに堪能できるステージングです。

山口 廣和さんのギター演奏では、さまざまな奏法にて多彩な音や響きで音を紡いでいき、ギターという楽器の可能性の広さと深さを感じます。
さらに、使用しているのが7弦ギターであることから、ソロ演奏でありながら、ギターとベースのセッションのような感じがします。

山口 廣和さんのオリジナル曲を軸に、ジャズの巨匠 セロニアス・モンクの曲や、山口 廣和さんが縁あって呼ばれたイスラエルで共演したサックス奏者の曲など、選曲もその場の雰囲気から感じ取った流れで構成されるかのようでした。


そして山口 廣和さんといえば、リュートの演奏。

リュートは楽器の特性上、生音での演奏に限られ、その点、カフェ・ユーの大きさと壁の質感、さらにはソロ演奏という組み合わせはリュート演奏に最適とのことで、毎回、演奏くださいます。
前回からバロック期の復元リュートを用いて、今回は山口 廣和さんのオリジナル曲でフィンランドの小説家にインスパイアされた曲が演奏されました。

アンコールは、山口 廣和さんからのジャズのスタンダード曲でのヴァレンタインプレゼントでした。


本日も、来場くださいました皆さまにとともに、ギターサウンドの多様で多彩な魅力をたっぷりと堪能するひとときをご一緒できて嬉しいです♪ありがとうございます♪ 

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st Set>
1. Lop Ear (山口 廣和さんオリジナル曲)
2. Ricercare (山口 廣和さんオリジナル曲)
3. Eronel
4. Like Someone In Love
5. Detours
6. Hand Me Down (山口 廣和さんオリジナル曲)

<2nd Set>
1. Dawn (山口 廣和さんオリジナル曲)
2. My Spoon (山口 廣和さんオリジナル曲)
3. Functional
4. Tove (山口 廣和さんオリジナル曲)
5. Not All Dogs Go To Heaven (山口 廣和さんオリジナル曲)
6. Lute Song (山口 廣和さんオリジナル曲)

<Extra>
My Funny Valentine

2nd-4:Lute by 山口 廣和さん
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