U_U 's blog

東京都文京区小日向のGalleria Caffe U_U(ユー)の日々を綴るblogです

【Live Report】 Tuesday Night Live 2023.4.25 井出 慎二(sax)& Fuming(pf.&Vo.)

4月25日はリヴィングルームのような木質空間、ガレリア カフェ ユーで行う、第一線で活躍されているミュージシャンによります生演奏エンターテインメント「Tuesday Night Live」を、開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

本日出演くださいましたのは、サックス奏者の 井出 慎二 さんとピアニストの Fuming さんです。

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カフェ・ユーでの井出さんとFumingさんのライヴはバリトンサックスフューチャーをしての、バリトンサックスナイトとして開催されます。

本日のオープニングは“4月”がタイトルに入ったジャズのスタンダード曲「I'll RememberApril」。


「日本で生まれ育った時に聴きなじんだ曲を、しっかりとジャズアレンジで演奏する」
そんな取り組みも展開されるバリトンサックスナイト。
今回初めて取り上げられた歌謡曲は井出さんがバックバンドで演奏共演のある方の曲でした。

またこのライヴでは、井出さん所有の貴重なサックスも使用されるのですが、本日のサックスは昭和14年の国産のアルトサックスでした。
戦火を逃れて、今でも音が出るようにされた戦前国産アルトサックスを使って、歌詞の内容は反戦を歌うソウルミュージック、そして懐かしのディスコソングを演奏くださいました。


また本日、Fumingさんのオリジナル曲「赤ワインの歌」を、イタリアのヴァッレダオスタ州の固有品種、その名も“FUMIN(フミン)”で造られた赤ワインを飲みながら愉しみました。


そして、「バリトンサックスナイト」のシンボル的な井出さんのオリジナル曲「貴方と夜とバリトンと」。
Fumingさん作詞が完成し、前奏での語りが加わり、バリトンサックスナイトの回を重ねるごとの進化が愉しみな演奏です。


バリトンサックスならではの迫力あるサウンドに加えて、歌うような井出さんの演奏と、Fumingさんのウキウキさせるピアノと美声でのヴォーカルで彩られるバリトンサックスナイト。
しかも、1960年代、1970年代の洋楽や邦楽ファンにはたまらない選曲。


本日も、来場くださいました皆さまにとともに、低音の響きで魅了する“エンターテインメント”がたっぷり詰まった“生演奏”のひとときをご一緒できて嬉しいです♪
ありがとうございます♪ 

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st Set>
1. I'll RememberApril
2. My Cherie Amour
3. What's Going On
4. 赤ワインの歌 (Fumingさんオリジナル曲)
5. 異邦人

<2nd Set>
1. よろしく哀愁
2. Can't Take My Eyes Off You
3. After Rain (Fumingさんオリジナル曲)
4. Billie's Bounce
5. Let It Be

<Extra>
貴方と夜とバリトンと (井出さん作曲 Fumingさん作詞)

1st-3, 2nd-2:戦前国産alto sax by 井出 慎二さん
1st-4, 2nd-3, Extra:vocal by Fumingさん

【Live Report】 Afternoon Tea Live 2023.4.23 「アルコウ」 岸 淑香(pf.)& 佐野 まゆみ(vc.)

4月23日は、日曜日の午後に、スイーツとドリンクとともに、第一線で活躍されているミュージシャンによります生演奏をお楽しみいただく「アフタヌーンティーライヴ」を開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

本日出演くださいましたのは、ピアニストの岸 淑香さんとチェリストの 佐野 まゆみさんによりますデュオ・ユニット「アルコウ」です。

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チェロとピアノ
クラシックの室内楽の趣漂う編成にて、岸さん、佐野さん、それぞれの感性を活かした表現で、それぞれの経験から着想を得たオリジナル曲を、「アルコウ」では演奏されます。

本日のオープニング曲は、まさに新緑の頃に作曲された、外から見た日本をイメージして作られた岸さんのオリジナル曲「for Japanese」でした。

そして、今回も岸さん、佐野さんのオリジナル曲を中心に、曲の成り立ちやイメージなどの愉しいトークを織り交ぜながら進行しました。
オリジナル曲では、演奏するのも久しぶり、かつライヴではあまり演ったことがない、という「走らずアルコウ」も演奏されました。
「チェロでロック!」というアルコウのひとつの表現がカタチになったような曲、そして演奏でした。


「聞いたことがあるであろうクラシック曲を、アレンジを加えて紹介する」も「アルコウ」の演奏シリーズのひとつ。
本日はパッフェルベルの「カノン」として有名な曲のアレンジ。
さらには、チェロが主旋律を担う曲で、岸さんも好きだとおっしゃるクラシック曲、ブラームスの「交響曲第3番 第3楽章」のアレンジを、今回初披露してくださいました。

また最近のアルコウの演奏では、カヴァー曲を新たに1曲演奏する、という趣向も試みられていまして、本日のカヴァー曲は、キューバ音楽の「En la Orilla del Mundo」。
クラシックやジャズとはまた違う和声が魅力なキューバ音楽をピアノとチェロのハーモニーで奏でてくださいました。

さながらラジオ番組のように二人のトークを繰り広げながら、トークによって曲のイメージを伝えてくれることで、すばらしい曲とステキな演奏をさらにふくよかに愉しませてくださる「アルコウ」のお二人。
この日も、さまざまな「アルコウ」らしい音楽表現で彩られたひとときを堪能させてくださいました。


本日も、来場くださいました皆さまにとともに、日常のさまざまな出来事が音楽になった世界を散歩し愉しむような生演奏のひとときをご一緒できまして嬉しいです♪
ありがとうございます♪   

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st Set>
1. for Japanese
2. Canon(Johann Pachelbel)
3. Rays
4. En la Orilla del Mundo
5. 今日と明日のあいだ
 
<2nd Set>
1. 翠
2. Dear Förster
3. 走らずアルコウ
4. Symphony No.3 Ⅲ. “poco Allegretto”(Johannes Brahms)
5. Up to you

<Extra>
陽だまり

1st-1, 2nd-1,2, Extra:岸 淑香さん on Melodion

【Salone Report】 Wine Lovers Club 2023.4.21

4月21日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

2021年1月より、「イタリア」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。

アルプス山脈の南側から地中海に張り出した細長い地形のイタリアは、温暖で日照にも恵まれ、ブドウ栽培に適した環境であるため、国土のほとんどの地域で昔からワインが造られてきました
イタリアワインの魅力はなんと言ってもその多様性500種を超えると言われる土着品種に特化したり、国際品種を上手に取り入れながら、多様な気候と相まって土地の個性を表現したワインが生み出されています。

イタリアワイン産地を巡る旅の21回目は19箇所目の「シチリア州」の「」のワインを中心に取り上げました。

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シチリア州の中心は地中海最大の島であるシチリア島ですが、シチリア島の他にも、周辺の島々北方沖のエオリア諸島、西方沖のエーガディ諸島、南西沖のパンテッレリア島やペラージェ諸島など、多くの島が含まれています。

エオリア諸島はユネスコ世界遺産に登録された島です。そんなエオリア諸島の島々のひとつに、リーパリ島があります。

火山活動が活発な7つの島のうち最大の大きさの島がリーパリ島。
そんなリーパリ島やサリーナ島を含むエオリア諸島のDOCがマルヴァジア・デッレ・リーパリです。

マルヴァジア・デッレ・リーパリは、 ギリシャ人が持ち込んだとされる土着品種のマルヴァジア・デッレ・リーパリ種を95%以上使用した白ワイン。時には、黒ぶどう種のコリント・ネロが5%だけ使われることもあります。
完熟ブドウを摘んだ後に20日間程度陰干しし、天然の甘さを引き出しています。
半甘口から、甘口の琥珀色をした白ワインに仕上がります。


パンテレッリア島は地中海のシチリア海峡と、アフリカ大陸チュニジアのボン岬のあいだにあるイタリアの火山島で、シチリアの州都パレルモより、チュニジアのほうが近所という、「地中海の黒真珠」の異名を持つ火山の島です。(※火山は、1891年以来、噴火していません)
イタリアでは、この島をこよなく愛するアルマーニ氏の別荘がある島としても知られています。

パンテッレリアのワインの特徴は、ズィビッボ(モスカート・ディ・アレッサンドリア)種を使用した甘口もしくはデザートワインです。



アルカモはシチリア島北西部に位置する地域です
1972年7月に白ワインがDOCに認められ、1999年以降には、赤ワインやロゼもDOCに認められています。
果実味豊かできりっとした若飲みタイプの白ワインが多いですが、凝縮感のある赤ワインも造られています。
そして、映画『ゴッドファーザー』のドン・コルレオーネの出身地とされているコルレオーネ村があります。コルレオーネ村は実際にもマフィアの影響力が強い村だといいます。
 映画「ゴッドファーザー」ですが、本当は、実際のコルレオーネ村で撮影をしたかったのですが、村のマフィアの方々が撮影に反対して、やむなく、似たような雰囲気のシチリアの東部にあるモッタ・カマストラ(Motta Camastra)で撮影したとのことです。
 


今回はシチリア州のワインの3回目として、シチリア島以外の島のワイン中心にを3種類取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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【Salone report】 2023.4.18 茶論トーク 英米児童文学の愉しみ

4月18日は、翻訳家 谷口 由美子さんが自ら手掛けられた英米児童文学の魅力をお伝え下さる茶論(サロン)トーク、「茶論トーク 英米児童文学の愉しみ」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

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今回、谷口さんが取り上げました英米児童文学はディック・キング=スミスの「白い馬をさがせ」と「学校ねずみのフローラ」でした。

集まった方どうしの自己紹介からの流れで、「児童文学」のお話から今日は茶論トークが始まりました。
「児童文学」は“子どものための文学”でありますが、決して“次元の低い本”ではありません。
その例えとして用いられるのは「お粥」。
お粥はお米をより嚙み砕きやすく、消化しやすいように調理した方法ですが、児童文学も同じように、しっかりした価値を子どもにも消化しやすいように書いた文学、それが児童文学なのです。

そんな児童文学の良書を子どもに読ませたい!
と熱意と行動力のある方が創業された出版社の社長さんと谷口さんが出会ったのは、アメリカで開催された児童文学のセミナー会場。
きっかけは、谷口さんが訳され出版されていた本で絶版となっていた作品を、「ぜひうちで再版させてほしい」と直々にお願いされたこと、だそうです。

今回、谷口さんが紹介くださった本は、その社長さんから「谷口さんに訳してほしい」と依頼されて引き受けた作品なのだそうです。

ディック・キング=スミスは動物を主役にした作品に長けた英国の児童文学作家です。
子豚が主役の映画となった「ベイブ」の原作者といえば、ご存じの方も多いかもしれません。

谷口さんが訳された2冊も、動物の目から見た世界が瑞々しく描かれた作品です。

学校ねずみのフローラ」は、ねずみが主役のお話。
人間の初等教育学校で暮らすねずみの一匹フローラは、人間の子どもたちが習う教材を見聞きすることで「人間の言葉」を読むことができるようになります。
そうして教養を身に着けたフローラは、人間の殺鼠行為から身を守ることができました。
その方法とは・・・、ぜひ、作品を読んでくださいね。

白い馬をさがせ」は、イギリスに実際にある白亜が馬の形に見える丘、その丘の近くに暮らす飼い主のもとに戻る冒険をする犬が主役のお話です。
シャムネコと伝書鳩と途中で出会う犬と一緒に自分の飼い主の家にたどり着くまでの冒険譚です。

動物が主役の本では、人間の罠にかかったりや狩猟の対象にされたりといったことも生々しく織り交ぜられるのも特徴ですが、今回谷口さんが紹介された2冊にもしっかり登場するそうです。

【Live Report】 Tuesday Night Live 2023.4.18 「あゆもにじん」 五十嵐 歩美(vn.)&マツモニカ(c-harm.)&長澤紀仁(gt.)

4月18日はリヴィングルームのような木質空間、ガレリア カフェ ユーで行う、第一線で活躍されているミュージシャンによります生演奏エンターテインメント、「Tuesday Night Live」を開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

本日出演くださいましたのは、ヴァイオリニストの五十嵐 歩美さん、クロマチックハーモニカ奏者の マツモニカさん とギタリストの 長澤 紀仁さんによりますトリオ・ユニット「あゆもにじん」です。

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小さな音の楽器の代表格、アコースティックギターとクロマチック・ハーモニカ。
そして、小さいながらも大きな音が出せるヴァイオリン。
この3つの楽器がカフェ・ユーでは“完全生音”でバランスを取りつつ、
ブラジル音楽特有のリズムは長澤さんのギターで創り出し、
そのリズムにのってクロマチック・ハーモニカとヴァイオリンがメロディーを分けあったり、ハモリあったり、ソロを三人で回しあったりと、「あゆもにじん」にしかできないブラジル音楽アンサンブルを奏でます。

今回は「ブラジル音楽といえば」の代名詞的な“ボサノヴァ”はもちろんのこと、ボサノヴァよりもあとのブラジル音楽や、ボサノヴァ発祥のリオデジャネイロとはまた違った魅力のあるブラジル ミナスジェライス出身ミュージシャンの曲など、ボサノヴァに留まらないブラジル音楽の多様な魅力を、「あゆもにじん」ならではのアレンジ&演奏で愉しませてくださいました。


またブラジル音楽のテイストで創られた、マツモニカさん、長澤さん、五十嵐さんのオリジナル曲も織り交ぜつつ、さらに、日本のフォークソングの名曲を長澤さんがブラジルテイストにアレンジしたヴァージョンでの演奏も織り交ぜてくださいました。


うつくしい演奏と、愉しく和やかなトークで、たっぷりと愉しませてくれる「あゆもにじん」。
今宵も愉しき時間で満たされました。


本日も、来場くださいました皆さまにとともに、うつくしい曲をうつくしい演奏で、それも完全生音で、堪能するひとときをご一緒できて嬉しいです♪
ありがとうございます♪   

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st set>
1. Minha saudade
2. Desafinado
3. Acaso
4. Meu Passo (マツモニカさんオリジナル曲)
5. Milton Nascimento Medley
 1. Ponta de Areia
 2. Nascente
 3. Vera Cruz


<2nd set>
1. Brigas, Nunca Mais
2. Redentor
3. 悲しくてやりきれない
4. リカちゃんのジレンマゾーン (長澤 紀仁さんオリジナル曲)
5. Samba de Uma Nota Só

<Extra>
Tsugaru (五十嵐 歩美さんオリジナル曲)
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